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一人の知見を、組織の力に。ナレッジ循環の仕組み「P&S Tips」とは?

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目次

こんにちは。パーソル&サーバーワークスの採用担当の小倉です。

私たちの技術支援の現場では、 日々の対応の中でさまざまな工夫や判断が生まれています。

  • 業務の中で見つけた、より良い進め方
  • 課題に向き合う中で生まれた、自分なりの工夫
  • 次の誰かの現場でも活かせそうな、実践から得た学び

このような知見は、どれも現場でしか得られない価値あるものです。 一方で、これらは現場ごとの経験として蓄積されやすく、 せっかく得られた学びが個人の経験の中にとどまってしまうことも少なくありません。

パーソル&サーバーワークス(P&S)では、現場で生まれた知見を個人の範疇にとどめず、組織全体で活かしていくことを目指し、 ナレッジ循環の取り組みとなる、「P&S Tips」を運用しています。

今回は、この取り組みがどのような考え方で設計され、 どのようにお客さまへの価値提供を支えているのかをご紹介します。

P&S Tipsとは

「P&S Tips」は、現場で得られた成功体験や工夫、トラブルシュートの考え方などを、 社内で共有し、誰もが現場の学びを持ち寄り、活かし合うための取り組みとなります。

ここで重視しているのは、完成された大きな成果だけではありません。

  • 現場で試してうまくいったこと
  • 自分なりの工夫で課題を乗り越えたこと
  • 改善につながった気づき

日々の実践の中にこそ、次の現場で役立つヒントがあると考えています。
小さな気づきも共有しやすい状態をつくることで、個人の現場体験を、組織としての価値提供力につなげていく状態を目指しています。

共有して終わりにしないために

「P&S Tips」の特徴は、ナレッジを「共有して終わり」にしないことです。

現場で生まれた知見は、そのままではなく、他の現場でも参照しやすい形に整理したうえで共有されます。
また、別のメンバーが自分の現場で活用した際には、活用結果や気づきを投稿者へフィードバックすることもあります。

このような循環を通じて、知見が一度きりの情報ではなく、実践を重ねながら磨かれていくものになることを狙っています。

実際の運用サイクルは次のとおりです。

  1. 現場での工夫や成功体験が生まれる
  2. 汎用化した形で社内共有される
  3. 別のメンバーが自分の現場で活用する
  4. 活用者から投稿者へ、感謝が見える形で届けられる
  5. 活用結果や改善点がフィードバックされる
  6. ナレッジの精度が上がり、次の価値提供につながる

ナレッジは、"使われてこそ"価値があります。
その考え方を前提に、循環を意識した運用を行っています。

配属して間もない現場での活用例

社内では、「P&S Tips」が実務の参考情報として活用された事例も共有されています。

例えば、あるエンジニアが案件配属直後のタイミングで、詳細設計フェーズのパラメータシート作成を担当したケースです。

クラウドサービスのレプリケーション設定について、短時間で挙動を確認し、基本設計に沿ったパラメータを検討する必要がありました。 配属直後の状況となると、現場固有の前提を理解しながら、限られた時間で調査や検証を進めなければなりません。
加えて、検証環境や利用できるツールに制約がある場合、ゼロから手順を組み立てるだけでも大きな負荷になります。

こうした状況で参考になったのが、「P&S Tips」の内容でした。 今回活用したのは、クラウド上で検証環境を素早く立ち上げ、AI支援ツールも活用しながら確認作業を進めるためのTipsです。 54b001fe-dc52-4184-8685-dbc5079b41ff.png

▲ 社内で共有されている「P&S Tips」の一例。
検証環境の準備や確認作業の進め方を、他のメンバーが再利用しやすい形で整理しています。

結果として、短時間でも効率的に検証を進め、推測ではなく一定の裏付けを持ったパラメータを成果物へ反映することに成功。
時間短縮に加え、「どこから調べればよいか」という見通しを持てたことで、配属して間もない状況でも安心して作業を前に進めることができました。

本取り組みの即効性を感じられる例であり、 「P&S Tips」が単なる情報共有ではなく、 判断の拠り所や心理的な支えとしても機能していることを示しています。

顧客への価値提供につなげる

「P&S Tips」の目的は、社内の学びを増やすことだけではありません。
その先にあるのは、お客さまへの価値提供です。

組織として知見が蓄積されることで、調査や試行錯誤にかかる時間を抑え、よりスムーズな対応や改善提案につなげやすくなります。

ただし、すべての現場に同じ答えがあるわけではありません。
だからこそパーソル&サーバーワークスでは、知見を「手順そのもの」ではなく、「他の現場でも再利用できる学び」として整理し、状況に応じて応用できる形で共有することを意識しています。

個人の経験を、組織の力へ。

その積み重ねが、継続的な価値提供につながります。

安心して知見を活かし合うために

現場で得た知見を組織で活かしていくうえで、パーソル&サーバーワークスが何より大切にしているのが、お客さまの信頼を守ることです。

そのため「P&S Tips」では、顧客名・個人名・契約内容・システム関連情報など、機密情報や特定につながる情報は記載しません。 また、他の方が作成されたアイデアや、プログラムやコード、資料そのものの転載や、就業先に関する情報の持ち出しも行いません。

共有するのは、特定の現場の情報ではなく、エンジニア自身が生み出した知見を、業界を問わず活用できる「構造・考え方・進め方」として整理します。 必要に応じて、ゼロから再現した汎用的な内容としてまとめます。

知見を活かし合うこと。
そして、お客さまの情報を守ること。
その両方を大切にしながら運用しています。

継続的な価値提供の土台に

「P&S Tips」で大切にしているのは、ナレッジを貯めることではなく、「現場で活かし続ける」ことです。

  • 現場で生まれた知見が共有され、別の現場で参考にされ、その結果がまた次の学びにつながっていく。
  • 一人の工夫が、別の現場を支え、次のお客さまへのより良い支援につながる。
  • そして、その経験がまた組織に還ってくる。

これからも、現場で得られた知見を一過性のものにせず、組織の力へと変えていくことで、お客さまに継続的な価値を届けられるエンジニア組織を目指していきます。

この記事は私が書きました

小倉 雄人

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パーソル&サーバーワークスの採用担当。 辛いモノが好き。おなかが弱い。

小倉 雄人

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