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【Kiro CLI】ハンズオンイベントに参加して感じたこと
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目次
はじめに
皆さんこんにちは!パーソル&サーバーワークスの三宅です。
先日、AWSサポート主催のKiro CLIオフラインハンズオンイベントに参加してきました。 実際に手を動かしながらKiroの可能性を体感できた有意義な時間だったのでそこで感じたことをまとめておきます。
イベントの概要
今回のイベントは、単なる座学ではなく実践的なハンズオン形式でした。用意された課題に対してKiroを活用し、トラブルシューティングを行うというものです。 面白かったのが、トラブル解消にかかる時間が早いほどポイントが加算されていくゲーム要素です。
実務で良く陥る課題に対して、Kiro CLIを活用して制限時間内にいかに早く問題を解決できるかを競う形式で、適度な緊張感とゲーム性があり、とても楽しめました。
実際に触ってみて
CLI操作の快適さ
ハンズオンを通じて特に印象的だったのが、Kiro CLIの使い勝手の良さです。
コマンドラインから自然言語でAWSリソースに関する質問を投げかけ、それに対して的確な回答や提案が返ってくる体験は、想像以上にスムーズでした。 GUIでAWS マネジメントコンソールを行ったり来たりする手間が省け、ターミナル上で完結できるのは開発フローとの相性が良いと感じました。
Agent Steeringの重要性
イベントで学んだ重要なポイントの一つが、「Agent Steering」によるKiroの制御です。
「Agent Steering」とは、専用ディレクトリ配下にMarkdownファイルを置くことで、ワークスペースに関する継続的な情報をKiroに提供する仕組みです。 ハンズオンでは特に、「リソースの削除をしない」というルールをステアリングファイルに明記することの重要性が強調されていました。 Kiroは非常に優秀なエージェントですが、裁量を与えすぎると想定外の操作を実行してしまうリスクがあります。
ステアリングファイルで明確な制約を設けることで、Kiroに好き勝手させず、安全にトラブルシューティングを進めることができるということです。 リソース削除の制限以外にも、チーム共通のコーディング規約やアーキテクチャの決定事項を記述しておけば、Kiroがチャットごとに規約を説明する必要がなくなり、一貫して回答を得られるようになります。
実務での活用イメージ
今回のハンズオンを通じて、Kiroの実務での活用をイメージできました。
従来のトラブルシューティングでは、AWS マネジメントコンソールでの確認、ログの調査、AWS CLIでのコマンド実行など、複数のツールを行き来しながら原因を特定していました。 経験が浅いと、どこから調べればいいのか迷うことも少なくありません。しかしKiro CLIを使えば、「EC2にSSH接続できない」といった自然言語で状況を伝えるだけで、セキュリティグループの設定からネットワークACL、ルートテーブルまで、関連する設定を網羅的に調査してくれます。
そして何より感動したのは、原因を特定したら修正案を提示するだけでなく、承認を得た上で実際に設定変更まで実行してくれることです。調査から修正までの一連の流れが、ターミナル上で完結するのは非常に快適でした。
ハンズオンでは、従来なら30分以上かかっていたであろうトラブルの原因特定が、数分で完了するケースもありました。 本番環境でインシデントが発生した際、1分1秒が重要になることを考えると、この時間短縮は非常に大きな価値があると感じました。
まとめ
今回のKiro CLIハンズオンイベントを通じて、AIエージェントとの協働という新しい可能性を体感できました。 CLI経由での操作性の良さ、トラブルシューティングのスピード感、そして開発フローへの組み込みやすさ。Kiroは確かに優秀なパートナーになってくれそうです。
ただし同時に、「AIを使いこなす側の責任」についても考えさせられました。Agent Steeringで適切な制約を設定し、Kiroが提示する内容をしっかり理解した上で承認する。この姿勢を忘れずに、Kiroを強力なツールとして活用していきたいと思います。 まずは普段の作業の中で少しずつ取り入れて、自分なりのユースケースを見つけていこうと思います。
興味がある方は、ぜひ一度ハンズオンイベントに参加してみることをお勧めします。実際に触ってみることで、Kiroの特性や可能性がより具体的に見えてくるはずです。
この記事は私が書きました
三宅 啓右
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