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【Kiro】Agent Hook を業務で利用できないか考えてみる
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目次
はじめに
こんにちは、パーソル&サーバーワークスの Endo です。
今回は Kiro IDE を使って Kiro Agent Hook を業務で何か利用できないか考えていきたいと思います。
Kiro Agent Hook
Kiro の Agent Hook については、公式ドキュメント で以下のように定義されております。
- エージェントフックは、IDEで特定のイベントが発生した際に、事前定義されたエージェントプロンプトまたはシェルコマンドを実行する自動トリガーです。
- 定型的なタスクの実行を手動で指示するのではなく、フックは次のようなイベントへの自動応答を設定します。
cron のように定期実行を行うようなタスクは設定できませんが、何かのイベントをトリガーとした定常タスクを自動化することができます。
構成要素
Kiro Agent Hook の構成要素には、トリガー と アクション があります。
それぞれ、AWS 公式ブログ では以下のように定義されています。
- トリガー : フックを起動するイベント(ファイルの保存、編集、作成、削除など)
- アクション : 自動的に実行される AI 駆動の応答(コード生成、ファイル更新、ドキュメント作成など)
それぞれを少し詳細に見ていきたいと思います。
トリガー
トリガーとなるイベントタイプとその例を以下の表にまとめました。
公式ドキュメント に詳細が記載されていますので、こちらもご参照ください。
| イベントタイプ | 発生タイミング | 例 |
|---|---|---|
| File Deleted | ファイルが削除されたとき | Button.tsx を削除 |
| File Edited | ファイルが保存されたとき | index.js を編集して保存 |
| File Created | 新しいファイルが作成されたとき | new-feature.ts を新規作成 |
| Prompt Submit | エージェントにメッセージを送信したとき | チャットで「コードをレビューして」と送信 |
| Agent Stop | エージェントの実行が完了したとき | エージェントがタスクを修了 |
| Manual Trigger | ユーザーが手動でフックを実行したとき | UI からフックボタンをクリック |
アクション実行(Action executes)
トリガーによって実行されるアクションを定義することができます。
アクションには、Agent Prompt action と、Shell Command action がサポートされており、それぞれ以下のように使い分けられます。
Agent Prompt action の中にコマンドを入れることも可能です。
| アクションタイプ | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| Agent Prompt | Kiro に送信されるプロンプトを定義 | 保存されたファイルのコードをチェックして |
| Shell Command | 実行されるシェルコマンドを定義 | npm test |
やってみた
アプリケーションの開発を業務で行わない場合、この Agent Hook をどのように業務に活かせるのかを検討した結果、AWS リソース作成用のテンプレートファイル(TerraformやCloudFormation)が保存されたら、自動で構文チェックとフォーマットを実行する Agent Hook があったら良いのでは、と考えました。
実際に Agent Hook を作って動きを見ていきたいと思います。
Agent Hook の作成
今回は CloudFormation テンプレートをチェックする Agent Hook を作ってみます。
Kiro IDE を起動し、左メニューの AGENT HOOKS 欄の + を押下します。
Create an agent hook 画面が表示されるので、Describe a hook using natural language 欄に、今回作成したい Hook の概要となる「CloudFormationテンプレート保存時に自動で構文チェックを実行」を入力して実行します。

実行すると、チャットパネルが自動で開き、Kiro によって Agent Hook が自動的に作成されます。

作成された Hook を確認して、必要に応じて内容を修正します。

最終的に、以下の内容で設定しました。
- Title:CloudFormation構文チェック
- Description:CloudFormationテンプレート保存時に自動で構文チェックを実行
- Event:File Saved
- File path(s) to watch:
*.yaml、*.yml、*.json - Action:Ask Kiro
- Instructions for Kiro agent:編集されたファイルがCloudFormationテンプレートの場合、aws cloudformation validate-templateを実行し、構文エラーがあれば修正提案してください
Agent Hook の起動確認
それでは、実際に CloudFormation テンプレートファイルを作成、保存して動きを見ていきます。
今回、AWS 公式ドキュメントの ECS 用テンプレート を、一部のパラメータを意図的に変更し、Agent による修正の提案が行われるようにしました。
修正内容は以下のとおりです。
- Parameter の Type を String で指定するところを Number とし、Default 値を String 形式のままとする
- 必須パラメータを定義ごと削除する
ファイルを保存すると、自動的に新しいセッションが起動して Hook が実行されます。

処理を進めると、以下のように修正箇所が表示され、私が意図的に変更した箇所が正しい形式に修正されました。

本ワークスペースでは Steering の設定などを行っていないため、自動で Kiro によってファイルが修正されてしまいましたが、勝手に修正されないようにルールを記載することをお勧めします。
おわりに
本記事がどなたかの参考になりましたら幸いです。
この記事は私が書きました
S.Endo
記事一覧コーヒーインストラクター検定2級を所持しているエンジニアです。コーヒーを飲みながら仕事をしています。