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「相談できる安心感」が変えた、AWS移行後の運用課題をスピーディに解決

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東宝株式会社

映画、演劇、不動産、IP・アニメの4事業を軸に、感動体験を創出する東宝株式会社。創業以来「健全な娯楽の提供」を使命に、国内外でエンタメの未来を切り拓き、世界中の人々に心動かす瞬間を届け続けています。

業種
総合エンタテインメント(映画、アニメ、演劇、不動産)
従業員規模
単体:447名(うち嘱託20名) グループ全体:3,873名(うち嘱託592名) ※2025年5月29日現在
設立
1932年8月
URL
https://www.toho.co.jp/
  1. お客さまの課題

    ・AWS移行後の運用負荷が高く、社内IT担当者に業務が集中
    ・日々の運用の中で発生する軽微な課題について、即座に相談できる体制が求められていた
    ・小さなトラブル対応に時間を取られ、企画・設計などのコア業務に集中できない
    ・将来的なシステム最適化に向けたスピード感のある対応が困難

  2. 課題解決の成果

    ・常駐エンジニアの導入により、日常運用・保守の即応体制を構築
    ・チャットで気軽に相談できる環境が整い、業務スピードが向上
    ・担当者の負担が軽減され、企画・設計など本来の業務に集中できるように
    ・AWSに限らず、ネットワークやオンプレも含めた広い視点での作業負担分散
    ・運用の不安が減り、クラウド活用に前向きな姿勢が生まれた

数年前よりオンプレミスからAWSへの移行を進めていた東宝株式会社。しかし、クラウド特有の運用負荷やスキルの不足が障壁となり、担当者は日々の業務に追われていました。そこで選ばれたのが、パーソル&サーバーワークスの「常駐エンジニアサービス」。隣にいる安心感と幅広い技術力が、運用の不安を解消し、新しい挑戦を後押ししています。

経営ビジョンを支えるクラウド活用と運用課題

東宝株式会社(以下、東宝)は、映画、演劇、不動産、IP・アニメの四本柱を軸に、幅広いエンターテインメント事業を展開しています。TOHO VISION 2032という長期経営ビジョンのもと、グローバルな成長と新しい価値創造を見据え、ITインフラの整備にも積極的に取り組んでいます。クラウド化についても早期から着手し、現在は業務システムの大半をAWSへ移行しており、新しい技術活用にも取り組んでいます。

しかし、AWSの運用には日常的な維持管理に加え、高度な技術スキルが求められる場面も多く、社内の限られたIT担当者だけで対応するには負担が大きくなっていました。ITプロジェクト推進室の田野倉氏は「AWSは便利ですが、運用にはどうしても負担がかかります」と振り返ります。

そこで東宝は、 パーソル&サーバーワークスの常駐エンジニアサービスを導入。現場にエンジニアが常駐することで、日常的な課題への迅速かつ柔軟な対応が可能となり、従来のリモート支援と組み合わせることで、より強固な運用体制を構築しました。これにより、IT担当者は企画や設計といったコア業務にリソースを集中できるようになり、部門全体の生産性とスピード感の向上にもつながっています。

dep_Z09_1144.jpgコーポレート本部 情報システム部 ITプロジェクト推進室 田野倉 良治氏

AWS移行の先に見えた"新たな課題"

AWS導入を進める中で、東宝ではオンプレ環境を残しつつ段階的に移行を行っていましたが、運用面での課題が見えてきました。
AWSは便利ですが、維持管理がゼロになるわけではありません。
むしろAWSならではの管理業務が増え、担当者が日々のタスクに追われていました。」
さらに、リモート支援ではタイムラグが生まれ、小さな相談をためらうこともあったと、田野倉氏は語ります。

"常駐エンジニアサービス"という選択

「ちょっとした不具合を相談したいのに、『ベンダーにこんなことを聞いてもいいだろうか』と迷ってしまう。
結果として課題が残ったままになり、ストレスが溜まっていました。リモートだと返答を待つ時間もあり、仕事のスピード感が失われてしまったんです。」

こうした経験から、東宝が求めたのは "隣にいてくれる存在" でした。

「常駐エンジニアであれば、ちょっとした疑問もその場で解消できますし、言葉にしにくいニュアンスまで汲み取ってもらえる。現場の空気感を共有できる安心感は大きいですね。」

常駐エンジニアの導入によって、担当者の1日も変化しました。

常駐エンジニアは、AWSの日常的な運用や保守対応に加え、社内から寄せられる小さな依頼にも即応し、情報システム部の一次窓口として機能しています。チャットを通じて気軽に相談できるようになり、依頼の検討から実行までのスピードも高まりました。
「以前は不具合があると問い合わせを送り、返答を待つ間に集中力が途切れてしまいました。
今ではすぐ隣で相談できるので、その場で課題を解決し、次の業務にスムーズに移れるんです。
小さな問題を翌日に持ち越さなくなったのは大きな変化でした。」と田野倉氏は語ります。

単なる技術支援ではなく、"ともにはたらく仲間"のように現場に寄り添ってくれる──
それが、パーソル&サーバーワークスの常駐エンジニアサービスを選んだ最大の理由でした。

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幅広い技術力と既存の信頼関係

東宝がパーソル&サーバーワークスを選んだ背景には、技術力と信頼関係という2つの理由がありました。

「パーソル&サーバーワークスのエンジニアはAWSだけでなくネットワーク資格も持っていて、社内インフラ全体を見据えたサポートが可能でした。クラウドに閉じず、広い視点で伴走してくれるのは心強かったです。」

また、パーソル&サーバーワークスのサポート体制を活用した技術支援も1つの理由です。
「常駐エンジニアの方は、『わかりません』ではなく、『調べて回答します』と常に言ってくれます。
でもAWSの全ての情報を一人で調べるって難しいじゃないですか?そこで常駐エンジニアの方は、パーソル&サーバーワークスのサポートチームに困っている事を相談し、最善の対策方法や、一般的な対応方法など、パーソル&サーバーワークスのナレッジを含めた回答も持ってきてくれるので、対策の選択枠がイメージでき非常に助かっています。」

AWS導入初期からサーバーワークスと築いてきた信頼関係が、今回の常駐エンジニア導入をスムーズに進める土台となりました。
「すでに信頼できる関係があったので、常駐エンジニアという形でお願いすることに不安はありませんでした。」と田野倉氏は語ります。

広がる効果、深まる信頼

導入から1年足らずで、社内の空気は変わりました。

「以前は、ちょっとしたエラーがあると一日がそれで止まってしまうこともありました。
今ではその場で相談できるので、気持ちの切り替えが早くなり、仕事のリズムが崩れなくなったんです。」と評価する田野倉氏。

担当者の負担は減り、本来業務に集中できる時間が増加。AWS運用にとどまらず、ネットワークやオンプレを含めた"広い視点での提案"を受けられるようになりました。

「運用に対する不安が大きく減り、今はクラウドをどう活用しようかと前向きに考えられるようになっています。」と田野倉氏は語ります。

dep_Z09_1236.jpgパーソル&サーバーワークスのエンジニア佐塚と田野倉氏

未来を見据えて

「サービスの導入から1年経っていませんが、すでに多くの成果を感じています。
今後はAWSの柔軟性をさらに活かしながら、業務改革を推進したいです。」と未来に目を向けた活動に期待を込める田野倉氏。

パーソル&サーバーワークスの常駐エンジニアサービスは、東宝にとって単なる支援以上の存在。
"安心してともに歩むパートナー"として、新たな挑戦を支えています。

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